ピアス排除の症状や注意点!前兆を見分けるチェックリストも

ピアス排除とは、体がピアスを異物と判断し、外へ押し出そうとする反応です。放っておくと皮膚がV字に避けて痕が治らなくなることもあるため、早めの対処が重要です。

この記事では、ピアス排除の症状や原因をわかりやすくご紹介するとともに、何らかの症状でお悩みの方へ、排除傾向のチェックリストもご紹介します。ぜひ参考にしてください。

1.ピアス排除とは?

ピアス排除1

ピアス排除とは、体がピアスを排除しようとする反応で、例えば耳たぶであればピアスホールがだんだんと耳の端へ動いていきます。

最悪の場合、皮膚が裂けてしまうこともあり、V字に切れた皮膚がそのまま戻らず痕が残ってしまうこともあります。

特にボディピアスや重たいピアスを付けている場合に起こりやすく、皮膚が切れてしまった場合、「排除された……」のように使われることもあります。

軟骨などの特殊な部位にピアッシングする場合にも、排除反応がおきやすくなります。

1-  1. ピアス排除の症状は?

ピアスホールを開けてすぐにおこる排除反応では、赤みや痛みを伴うことが多いです。

ピアスホールが安定する前に拡張などの負荷をかけすぎると、排除反応が起こりやすくなります。

そのほか、見た目ではわからないくらいの時間をかけて、ゆっくりピアスホールが皮膚の端へ移動していくケースもあります。その場合、痛みなどの自覚症状はないことがほとんどです。

1-2. 排除傾向のあるピアスホールを放置するとどうなる?

排除傾向のあるピアスホールを放置した場合、何かの拍子でピアスを引っかけた際に皮膚がちぎれたり、そのせいで排除痕が残ったりといったこともあります。

排除痕はきれいに治るとは限らず、今後ピアスが付けられなくなる可能性もあるため注意が必要です。

2.ピアスの排除反応につながる3つの原因

ピアスの排除反応が起こる原因は、主に以下の3つです。

・体の異物反応

・金属アレルギー

・物理的負担

それぞれ、簡単に解説します。

2-1.体の異物反応

体が異物を排除しようとする反応で、誰にでもおこる可能性があります。

安定したピアスホールでも、異物反応により、徐々に皮膚の外側へとピアスが押し出されていきます。

2-2.金属アレルギー

金属アレルギーがある場合、ピアスホールに炎症が起こるため、排除反応が起こりやすくなります。この場合、アレルギーのでにくいピアスに変えることで排除を防げる可能性があります。

ただし、ボディピアスの場合はアレルギー対応素材でできたピアスが少ないため注意が必要です。

2-3.物理的負担

重いピアスや軸が太い・長いボディピアスなど、負荷がかかりやすいピアスを常用していると、負荷がかかった側にピアスホールが移動していくことがあります。

また、よくピアスを引っかけてしまう場合や、手の皮膚へのピアスやへそピアスなど、服や物に引っ掛かりやすい部位に付ける場合もピアスホールが外側へ移動しやすくなります。

3.ピアスが排除されやすい場所は?

耳たぶの中心など、オーソドックスな位置に付けるピアスでは、排除は起こりにくい傾向にあります。一方、耳の軟骨や顔面、体の皮膚などにあける場合、より排除反応が起こりやすいため注意が必要です。

以下に、ピアスの排除反応がおこりやすい耳や体の部位をご紹介します。

ボディピアス部位別

【耳】

1位:インダストリアル(軟骨にあけた2つのピアスホールをつなぐようにつけるボディピアス)

2位:ロック(耳の内側、山折りになっている軟骨につけるボディピアス)

3位:トラガス(耳の内側、顔に近い位置の軟骨にあけるボディピアス)

4位:ヘリックス(耳上の軟骨に付けるボディピアス)

【その他】

1位:へそピアス

2位:アンチアイブロウ(頬の上あたりの皮膚をすくうようにあけるボディピアス)

3位:サーフェイスピアッシング(指の第一関節と第二関節の間の皮膚に通すボディピアス)

4位:ハンドウェブ(指の間、手のひらにあけるボディピアス)

5位:ブリッジ(眉間を通すようにあけるボディピアス)

6位:スクランパー(上唇と上の歯茎を繋ぐヒダにあける牙状のボディピアス)

4.【チェックリストあり】ピアス排除のサイン・前兆

ピアス排除2

以下は、ピアス排除傾向のチェックリストです。当てはまるものが多いほど、ピアス排除がおきやすい状態といえます。

【ピアス排除傾向のチェックリスト】

□ピアスをよく引っかける

□重いピアスをよく付けている

□かゆい

□痛みがある

□赤みがある

□膿や汁が出続けている

□ピアスの穴が以前よりゆるくなった

□ピアスホールの位置が端にズレたように感じる

□ピアスホールの軸がだんだん斜めになってきた

□ピアスのシャフト(穴に通す棒の部分)が以前よりも余るようになった

ピアス排除は、痛みなどのわかりやすい前兆がある場合もあれば、痛みなく徐々に進行する場合もあります。明らかな症状がない場合も、日頃から、ピアス位置の変化などをチェックしておくといいでしょう。

また、かゆみの症状が強い場合は、金属アレルギーの可能性も考えられます。以下のチェックリストに複数当てはまる方は、金属アレルギーかもしれません。

【金属アレルギーチェックリスト】

□特定のピアスを付けるとかゆくなる

□ピアスホールに赤みがある

□水ぶくれやブツブツがある

□ピアスを外すとかゆみや赤みがおさまる

金属アレルギーがある場合は、チタンや医療用ステンレスなどアレルギーがでにくい素材に変えることで、症状が改善する可能性があります。

5.ピアス排除傾向がみられた場合の対処法

ピアス排除3

さきほどのチェックリストでピアス排除傾向があると感じられた場合、まずはピアスホールへの負担を減らすことが大切です。具体的な対処法3つを、以下にご紹介します。

5-1.負担の少ないピアスに交換する

負担の少ないピアスに交換することで、排除反応がおさまることもあります。

現在、重たいピアスや太いボディピアスなど、ピアスホールに負担の大きいピアスをしている方は、軽くて小さなピアスに付け替えてみましょう。

また金属アレルギーの可能性が考えられる方は、素材も変えてみてください。

5-2.薬をつける

痛みやかゆみがある場合、炎症がおこっている状態です。一度ピアスを外し、煮沸などでピアスを消毒、ピアスホールは流水で優しく洗ってから薬をつけてみましょう。

膿がでているような場合は、抗生物質入りの軟膏が有効です。薬剤師のいるドラッグストアで相談すると適した市販薬を教えてもらえますが、心配な場合は皮膚科を受診しましょう。

5-3.一度塞いで開けなおす

ピアスホールが軟骨からずれて皮膚部分に移動していたり、ファーストピアスで排除がおこっているような場合には、一度ピアスを外し、ホールを塞いでから開けなおすことをおすすめします。

早めに負担を減らしてあげることで、排除痕も残らずきれいな耳をキープできます。

6.ピアス排除の予防法

ピアス排除4

ピアス排除がおこりにくくするには、ピアスホールを皮膚の端ではなく中心に開けることや、負担をかけすぎないことが大切です。以下に、ピアス排除の予防法をご紹介します。

6-1.なるべく中心にあける

ピアスを開けるときは、なるべく中心に開けることで排除がおこりにくくなります。

もしも失敗して端にあけてしまったときは、できれば中心に開けなおすのがおすすめですが、そのまま様子をみてもかまいません。排除は必ずおこるわけではないため、まずはピアスホールが安定するまで負担をかけずに待ちましょう。

ピアスをつけるなかでピアスホールに排除反応がおこるようなら、早めに塞いで開けなおすことをおすすめします。

6-2.ピアスホールが安定するまで負担をかけない

排除反応を予防するために、ピアスを開けたらピアスホールが安定するまで負担をかけないようにしましょう。

ピアスを開けたばかりの時期にピアスホールに負担をかけてしまうと、排除反応がおこりやすくなります。

ピアスホールが安定するまでの期間は人や体調、部位にもよりますが、3~6か月ほどかかるといわれます。その期間はあまり拡張などをせず、皮膚がしっかり固まるまで待つようにしましょう。

排除傾向に注意しながらピアスを楽しみましょう!

排除反応は必ずおこるものではないので、よく注意しながらピアスホールに負担をかけすぎないようにしていれば、皮膚が裂けるようなことはありません。

無理をせず、変化をよく観察しながらピアスを楽しんでくださいね。


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